併設校なら楽に進学できるのか〜関西大学

併設校なら楽に進学できるのか〜関西大学

昨今の大学入試改革や定員の厳格化などに振り回され、受験対策もどうすればいいか悩ましい中、少しでも希望する大学に合格できないかと考えるのも親心。
関東ほどではないですが、選択肢の一つとして注目されているのが、系列や附属の中学校受験です。
系列、併設や附属校だとエスカレーター式に将来安心して大学に進学できる、と考えて入学を希望される方も多いはずです。
例えば関西を代表する大学の括りとして「関関同立」が挙げられます。
中でも関西大学ですが、普通に受験する場合、2020年度の志願者数は減少したと言われてても約80,000人、合格者は14,000人ほどなので、倍率は5.6倍となかなかの狭き門です。
では、本当に系列、併設や附属校からの大学進学は安心できるのか、実際を見ていきたいと思います。

関西大学系列中学校からの関西大学への進学率

関西大学第一中学校

併設校としての歴史は古く、関西大学への進学としては一番の王道なのかなと思います。
中学校の定員が240人程度、高校の定員が150人ほどとなり、毎年、合計約390人前後が関西大学への進学の対象となります。
その中の志願者数が少し古いですが2018年度の場合358名が関西大学を受験し354名が合格しています。98%の合格率とほぼ全員が合格しているということになります。うち14名が国公立大学に進学し、341名が進学することになり、卒業生の約85%が関西大学に進学したことになります。

関西大学中等部

2010年に設立された比較的新しい併設中学校です。
こちらは中等部に1学年に約70人が在籍し、高等部になると約40人が外部から入学し、合計約110人が対象となります。
2019年では、卒業生徒数は146人、うち関西大学への進学者は90人と約62%の進学率となっています。
実際の合格率は80%と、高い結果が出ています。
関西大学中等部の場合、国公立大学の合格者も現役で22人と多く、他大学へ進学される方も多いようです。

関西大学北陽中学校

元は北陽高校との合併によりスタートしたため少し立ち位置が違うかもしれませんが、まず中学校が1学年、約105人(2018年度まで120人)が入学、高校は約280人が入学し、合計約385人が対象となります。2020年度の場合、関西大学への合格者数は260人となっていますので単純に卒業者数で割るとで68%となります。国公立大学合格者数は10人いますので約140人の生徒は他大学などに進学したことになります。

まとめ

関西大学第一中学校は希望者は、積極的外部進学を除くと、ほぼ希望通り関西大学への進学は出来そうです。
関西大学中等部に関しても概ね進学できそうですが、ある一定の基準を満たせないと他大学へ行かざるを得ません。
関西大学北陽中学校に関してはWEBサイトに開示されている数字が分かりにくいため、正確なことが言えないのですが、進学率を考えると厳しい数字だと思われます。

最終的に結果だけをみると、関西大学に進学したいのであれば、確かにこの3校だと有利に進めるのではないかと思います。
が、あくまでも希望する学部は考えない場合です。
やはり自分の行きたい学部を選べるとなると、日頃の学習は欠かせないものになってくるのではないでしょうか。

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